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【医の話12】科学信仰(3)- 21世紀の科学

【医の話12】科学信仰(3)- 21世紀の科学

漢方? 東洋医学?

「フン、そんなもん科学的でない」 と一笑に附す輩がいる(特に医者)。

果たして彼等はどーいう意味で科学的と言っているのか?

例えば外科手術の時の全身麻酔のメカニズムは今もってよく解っていない。つまり、経験的に数多く実際に使われているから使っているのである。

「麻酔で眠らせる」

とんでもない考え違いなのである。通常の睡眠時は痛ければ目を覚ます。しかし麻酔時は目を覚まさない。メスで切っても臓器を切り離しても、何をしても目を覚まさない。つまり我々の普段の睡眠とは全く異なる状態の脳を創り出しているのである。

また新薬の開発もしかり。明確な理論構築があって薬をデザインするのではなく、ある程度の目星をつけて各種作ってみる。

シャーレの中、試験管の中、専門用語ではインヴィトロ(in vitro)の実験をくり返す。そこで少しましな結果が認められたものを選択する。

次は動物を用いインヴィーボ(in vivo)の実験をくり返す。その時点で最も効果のありそーなものを選択し、コンピューターを使って言い訳めいた理論構築をあとづけで作成し、人間に投与すべく治験申請を行う。

そう人体実験が始まるのである。エイズの新薬開発も同様である。アメリカのスーパーコンピューターを使う為に研究者は日本を出て行く。気の遠くなる程のシミュレーションで的を探すのである。

それをもって科学的と言うのであれば、本来の科学は名称を変え「真理学」もしくは「理論実践学」とでも言わなければならない。

さて、東洋医学のみならず民族伝統医学というものは長い歴史の中で幾多の病いを治し、人々を癒し検証され残ってきたものである。中には弊害をもたらし淘汰されたものもあるはずだ。しかし数千年を経て受け継がれている事実は大きい。

また生薬煎じの液体を化学成分分析しても、あまりに種類が多く(数100〜数1000種類)どの成分が効いているのか不明であることが殆どだ。グリチルリチン酸とかベルベリン※ 等は解明されているが、経験上それだけではないと私は感じている。

西洋医学も東洋医学も同じようなものだ。さ程科学的ではないと私は思っている。経験則を第一義にしている所は同様である。かつての開国時、及び第二次大戦終了後に流入してきた西洋文化と、我々日本人が持っていたものとのギャップにうろたえた民族意識が、今なおどこかに棲息しているように思える。西洋と名がつけば科学的と思ってしまう洞察の無さは、盲目的信仰のように見える。

私は医学を真に科学に近づけたい。波動エネルギーを拠点とし、身体つまり物を存続ならしめる機序と変化をもたらす作用を解明したいと思っている。

21世紀の科学は恐らく物理学が先導し、この世界の本質に対する認識を少し変化させて真に人類に寄与しうる意識改革を後押ししてくれるであろう。

愚行から善行へ。分離感から同胞感へ。

この地球人類が衰退せぬよう、賢明な民へと一歩進化しうることを願って新年を迎えよう。

※グリチルリチン酸は甘草という生薬に含まれ、抗炎症作用などが報告されている。ベルべリンは黄柏などの生薬に含まれ、抗菌作用などが報告されている。

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