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【医の話8】脱線話で「博士号」

【医の話8】脱線話で「博士号」

世の中、資格やら肩書きやら色々なものが溢れている。

私が10代から敬遠し、今でも続いている最たるものは肩書きや地位、立場で威張る人間である。

私は21才の時、空手を一般向け道場で習い始めた。

無駄のない動きやスピード、人体の持つ機能美に魅せられてハマってしまい、人の倍くらい稽古をしていた。いつのまにか人に教えるようになっていたが、帯の色には無頓着だった。再三、昇段審査を受けるよう勧められたが気乗りがしなかった。

「道」の世界に関わったことのある方なら理解できると思うのですが…。 実力とはちょっと違う部分での評価(?)が存在しているように思えるのです。全く、残念なことだけれどお金を払えば段位や資格が手に入るような現実もあるのです。

ある時、私の教え子達が初段を受ける時期がきた。私が茶帯で門下生が黒帯というのも道場として何かカッコ悪いか(?)と思い、二段を取った。しばらくしてその人達が二段を受けると言う。仕方なく四段を取った。その後四段を受けると言う人が居らず私は審査を受けずに済んでいる。

さて、医の話に戻って。

日本では博士号で最も取りにくいのは文学博士号らしい。そして最も簡単に取れるものは医学博士号らしい。 なるほど、医者の世界には博士が山ほど居る。

私は16才の時「特殊相対性理論」についての本を読み感激した。それ以来尊敬する人物像はアルバート・アインシュタイン博士である。

私にとって「博士」というのは他の誰も追従できない発想と理論化できる頭脳と、根底には純粋な真理への探究心があり、また人類を愛するふところの深さを持っているあくなき努力家のことである。

そんなイメージを持っている私が博士号を取ろうと思う事はおこがましい感じがしてならないのである。そんな肩書きは不要! ただアインシュタイン博士のような学者、人間になりたいと秘かな憧憬は持っている。

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