ホーム 丸リハブログ 所長メッセージ

【医の話9】高額医材(2)

【医の話9】高額医材(2)

12月になりました。引き続き高額医材に関連する話をします。

まずは当院のドクターの意見から。

H.O.医師の意見

臨床の場や医学教育で“客観的データ”を偏重しているのは明らかである。また患者さん側も医療機関にかかる際、設備の整った方を選ぶ傾向にある。

しかしそれだけでは高額な機器を導入できない。診療報酬という経済的な裏付けがあってのことである。ある検査を保険適応にするかどうか、点数をいくらにするかで普及度は全然違ってくる。厚労省は自分たちの意図を診療報酬という形で表す。すなわち、CTが日本で保有台数が多いのは厚労省の方針である。

彼らは国民の健康を第一に考えるべき立場にあるのだから、CTが多い方が国民の健康に寄与すると考えたのであろう。しかし現状はどうであろうか。どこも検査予約がいっぱいで必要な時にすぐ撮影できないとすれば、対策が必要だろうし台数を増やすのも選択肢の1つだろう。

しかし、今や診療所でCTを備えるところも珍しくなく、それらがフル稼働しているとは思えない。病診連携を強化するなど、もっと効率よく機器を運用することは可能なはずで、それこそ診療報酬の点数付け次第でいかようにも誘導できるはずである。

また、ある検査が普及してくると厚労省は診療報酬の点数を下げてくる。そう考えると、検査機器メーカーだけが利益を得ているのでは?と勘ぐりたくなるのである。

H.M.医師の意見

漠然とした問題意識はあるのですが、言葉にしようとするとうまく表現できません。

以上が当院ドクターの意見ですが、私の手元に私の手元にリハビリの学会誌が毎月届きます。

今月はとてもタイムリーに外保連(外科系学会社会保険委員会連合)のまとめたペーパーが載っています。“日本の医療費と医療を正しく理解するために”というタイトルです。ちょっとかいつまんでデータをお知らせします。

日本の医療費は対GDPでみると7.9%で先進諸国の中で最低です。ちなみにアメリカは15%、先進7ヵ国の平均は11.5%となっています。

そしてその日本の医療費31兆円のうち国が支出しているのは8兆円で、アメリカの1/10です。31兆円の使われ方は約8兆円が薬剤費、約2兆円が医材費です。

また保険で使える薬剤の価格は世界一高く、医材も大変高くなっています。例えば不整脈治療に使われるリ○モ○ンという薬は日本では1錠90.5円ですが、アメリカでは66.8円、イギリスでは14.3円となっています。そして医材では狭心症や心筋梗塞の治療に使うPTCDカテーテルは日本では25.7万円、アメリカ7.1万円、イギリス6.0万円(H7年資料)なのです。

経済産業省の資料では、ちょっと古いのですがH11年度企業の経常利益率は製造業平均が3.6%なのに製薬会社(大手15社)の平均は22.1%と大儲けなのです。また高額医材となれば輸入業者(商社)の利益は想像を絶する額になるのです。

しかし現在日本の病院の70%が赤字経営なのです。

医療現場では医師に労基法は適用されず、毎日大勢の患者さんにてんてこまいで疲れ果てている医師が多く見受けられる現状もあります。

医師の殆どはかつて受験勉強を必死に継続して医学部に入り、6年間のカリキュラムで医学を学び、医師国家試験の勉強量も膨大で、医師になってからも現場で医療を学び、1人前になるには10年位の年数が必要なのです。

そして当院のように疾病と共にその人も診るという医療であると30分〜1時間(初診時は2〜3時間)の診療時間が必要となるのです。

にも拘らず保険での診療報酬は1230円です。1分で終わらせても2時間診ても同じ再診料・外来管理加算なのです。何てこった!!

それまで学び培ってきたキャリアからくる知識と技術や、全人的医療を評価するいわゆる技術料というものが皆無なのです。

となると、検査1件で3万円とか8万円とか検査漬けで売上げを維持したくなる気持ちもよく解る訳です。

結局の所、医療制度の中の診療報酬のあり方次第でどのような展開も可能だということです。

薬価を先進諸国の平均に合わせるだけで、恐らく数兆円の削減が可能でしょう。

また厚労省の局長クラスの医療業界(各種協会も含む)への天下りを禁止にすれば、随分風通しが良くなるのではないかと思うのです。

薬害エイズについてもアメリカから送られてきた「使わないで下さい」というFaxを8年間隠していたのは厚労省の責任です。

さらに農薬問題については農水省の天下りと利権構造トライアングルが朝日新聞のAERA(2006.10.2)で指摘されています。公人が公人たることを忘れ、犯している罪のいかに大きなことか…。

最近日本では談合やら不正経理などがメディアに話題を提供しています。

現象としての「善と悪」の二極化が目立ってきています。色々な業界での内部告発も増えているようです。中近東、アフリカ、中国等、もう限界に来ている緊張感が見受けられ、この世界の二元性(分離感)の終焉を間近に感じてしまいます。

そう、1人1人が現実に溢れている情報から何を学び、何に気付き、何を決意するのか?

終わりは始まりです。混沌の末には調和が生まれます。

すべてがすべてのものにとって最善でありますように。

診療時間とアクセス

当診療所は完全予約制です。
受診に際してご不明なこと、不安なこと等がございましたら、
お電話でご相談ください。

医療法人社団 康和会

診療時間
日・祝
9:00-12:00
13:00-17:00
休診
休診

内科・漢方内科・リハビリテーション科

〒950-2023
新潟県新潟市西区小新1083番地1 サンロイヤル新潟1F

駐車場完備/越後線「小針駅」からタクシーで約10分

025-233-1177
025-233-1100
受診
の方
ご予約