漢方薬・生薬

Kampo & Herbal Medicine

本来、私達人類には各々の国・民族に個有の医学がありました。

各々の生息地域で特有の病気や症状に対してその地の自然の薬草やミネラル補給、温泉等を用いて緩和を図っていたのです。

民族伝統医学というものは長い歴史の中で幾多の病いを治し、人々を癒し検証され残ってきたものです。中には弊害をもたらし淘汰されたものもあるはずですが、数千年を経て受け継がれている事実は大きいと考えます。

漢方(漢の方法/中国伝統医学)の基本は体質の分類から始まり、さらに生命観、つまり生命の本質的構造についても洞察されているのです。

漢方薬・生薬の処方

お一人おひとりに合わせたオーダーメイドの漢方薬処方

患者様の体質は千差万別です。

漢方薬は何種類かの生薬を組み合わせて処方し、目安となる分量が知られていますが、本来は患者様の状態に合わせて加減するものです。しかし、薬局で購入する漢方薬は、予め決められた配合で調合されているので、患者様によって生薬の割合を変えたり、生薬を加えたり除いたりすることができません。

当診療所では、患者様お一人おひとりの体質(証)※1や症状・状態に従い、漢方生薬の配合を調整して処方しています。

調剤後、1日分ごとに個別包装された生薬
調剤後、1日分ごとに個別包装された生薬

煎じ薬は面倒に感じる方もいらっしゃるかも知れませんが「病気を自分で治していく」という意識づけのためにも取り組んで頂いています※2

※1

「証」という言葉はいくつかの意味で使われますが、ここでは、寒証熱証・虚証実証などというように「体質」を表します。

※2

煎じるのが難しい等、事情のある場合はエキス製剤を処方する場合もありますので、受診の際ご相談ください。

生薬(漢方薬)を保険適用で処方

漢方薬で体質改善をするには少なくとも数ヶ月の服用が必要ですが、保険を適用しないと煎じ薬は高額となり、継続的な服用が難しくなる場合があります。

それでも多くの医療機関が保険適用で生薬を処方しないのは「採算が合わないこと」が理由の一つなのです。

エキス製剤は簡便で、漢方薬の普及に大いに貢献しています。しかし、処方の種類は限られており、また体質に合わせた分量の加減ができないなど、生薬に及ばない点があります。漢方薬の可能性は生薬でこそ発揮されると考えています。

保険を適用すると採算は合わないのですが、体質改善のためには漢方薬を続けて服用し効果を実感して頂きたい、という思いから煎じ薬を保険適用で処方しています。

一級品の生薬を自院で管理し調剤

約120種類の一級品の生薬を保管している総桐製の百味箪笥
約120種類の一級品の生薬を保管している総桐製の百味箪笥

農産物に等級があるように、生薬も産地などにより品質に差があります。

調剤室に設置した総桐製の百味箪笥には約120種類の一級品の生薬を保管し、自院で管理しています。使用する生薬の品質を直接処方医が確認できるのです。医師により処方された漢方薬は院内で調剤しています。

調剤の様子

1. 処方箋に従い生薬を百味箪笥から取り出します

処方箋に従い生薬を百味箪笥から取り出します

2. 各生薬を日数分量り、よく混ぜ合わせます

各生薬を日数分量り、よく混ぜ合わせます

3. 混ぜ合わせた生薬を調合分包機にかけます

混ぜ合わせた生薬を調合分を調合分包機にかけます

4. 一日分ずつ紙の袋に分包されます

一日分ずつ紙の袋に分包されます

漢方薬(生薬)の煎じ方・飲み方・保存方法

煎じ方

1. 準備

鍋またはやかんに600~800ccの水と漢方薬1袋(1日分)を入れます。

・なるべく浄水した水を使用してください。
・煎じる時に適した容器は「土びん、ホーロー、耐熱ガラス、ステンレス製」です。鉄製、銅製、アルミ製の容器は使用しないでください。

土びん、マイコン煎じ器は診療所でもご購入いただけます。価格や在庫はスタッフへお尋ねください。

準備

2. 煎じる

最初からとろ火60分間煎じます。蓋は使いません。

煎じる

3. 煎じ終わったら

60分たったら、漢方薬の袋を取り出します。

・出来上がりが最初の水の1/2~2/3の量になるような火加減が理想的です。
・煎じ終わったら必ず袋を取り出してください。

煎じ終わったら

飲み方

  • 1日3回、食前(30分~1時間前)または食間(空腹時)に服用します。
  • 温かい状態で服用するのが効果的です。冷めた薬は温めなおすか、お湯を足してお飲みください。
  • 煎じてから12~18時間を目安に飲み切ってください。
  • 電子レンジは薬の効果が変化しますので使用しないでください。

体調により空腹時の服用で気分や胃の調子が悪くなることがあります。その場合は処方医にご相談ください。

生薬の保存方法

煎じ液

煎じる前の生薬

【印刷用】漢方の煎じ方・飲み方・保存方法

化学物質不使用の丸山式ゴマ軟膏

化学物質不使用の丸山式ゴマ軟膏
化学物質不使用の丸山式ゴマ軟膏

漢方には内服薬だけでなく外用薬もあります。

紫雲膏(しうんこう)や神仙太乙膏(しんせんたいつこう)のように市販されているものもありますが、茶柏膏(ちゃばくこう)のように市販されていないものもあります。

茶柏膏を基本としたオリジナルの軟膏を作製し、医師の指示の下、患者様に提供しています。市販品では対応できない皮膚疾患の患者様用に、丸山所長が文献※3も参考に試作を重ね、調合をアレンジして開発しました。

※3 【参考文献】長谷川弥人・大塚恭男・丁宋鐵編,改訂版臨床医の漢方治療指針.メジカルビュー社,1999.

効能

主な効能は保湿ですが、アトピー性皮膚炎、乾燥肌、手荒れ、踵のひび割れ、老人性疣贅(ゆうぜい)などに適用されます。

材料

主な材料はゴマ油、蜜ロウ、牛脂、茶葉と数種類の生薬です。着色料、保存料、軟化剤などの化学物質は一切使用していません。全て食べられる材料で作っていますので口に入っても問題ありません。

製作の様子

1. 熱したゴマ油に生薬を投入し、時々かき混ぜながら徐々に温度を上げていきます

熱したゴマ油に生薬を投入し、時々かき混ぜながら徐々に温度を上げていきます

2. 生薬から気泡があがります

生薬から気泡があがります

3. 生薬を取り出し、茶葉を投入します

生薬を取り出し、茶葉を投入します

4. 茶葉を取り出し、濾した後、よく練ります

茶葉を取り出し、濾した後、よく練ります

5. 容器に詰めて出来上がりです

容器に詰めて出来上がりです

その日の気温や湿度により火加減等の調整が必要なので、製作中はつきっきりになります。

診療時間とアクセス

当診療所は完全予約制です。
受診に際してご不明なこと、不安なこと等がございましたら、
お電話でご相談ください。

医療法人社団 康和会

診療時間
日・祝
9:00-12:00
13:00-17:00
休診
休診

内科・漢方内科・リハビリテーション科

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