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丸山式ゴマ軟膏の作製裏話~材料集めに一苦労編
「化学物質を使わず自然界にある物だけを材料に、口に入っても問題の無い安心して使える軟膏を作りたい。」という思いから丸山式ゴマ軟膏づくりは始まりました。
2001年は軟膏を試作する為、材料を揃えていきます。
今はネットショッピングで何でも簡単に手に入れる事が出来ますが、2001年頃は一般家庭にインターネットが普及し始めた頃で、私の家も所長もまだインターネットを入れておらず、さらにネット販売も盛んではなくスーパーや専門店に行って買うしかありませんでした。
軟膏の主要な材料はゴマ油とミツロウと漢方生薬、そして緑茶。
診療所開院前で漢方生薬の仕入先がまだ決まっていなかったので、ミツロウを買う為、所長は新潟市の養蜂所に事情を説明し、分けてもらえることになりました。
養蜂所へは所長と一緒に私と妹も行きました。
養蜂所の方はミツロウを箱に入れて用意して待っていてくれました。
「こんなのだけど本当にいいの?ゴミとか入っているけど…。」
と、申し訳なさそうな顔をされていました。見ると何やら細かい葉っぱ、茎、ひょっとして蜂の足?!羽?!いろいろと混ざっていました。
所長は「大丈夫です、何とかします。おいくらでしょう?」と、お支払いしようとしましたが
「こんなのでよければいらないよ。」と言って下さり、タダで頂きました。
そして、
「しかし、こんなの一体何に使うの?」
と不思議そうな顔をされていたので、所長が漢方生薬を使った軟膏を作ると説明すると
「へえぇぇ!軟膏?これで?」と、とても驚かれていました。
次に生薬を買う為、漢方薬局へ行きました。
柴胡桂枝湯や葛根湯など調合された漢方薬を買う人はいても、生薬を個別に単品で買う人は余りいないのでしょう、ここでも「え?」と言う様な不思議な顔をされました。
緑茶は無農薬の物が欲しかったのですがスーパーにも、そしてお茶屋さんにも 無かった為、有機栽培の緑茶を買ってようやく材料が揃いました。
ブログ編集部
2023年11月14日