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この度の震災に関連して想うこと(3) - 放射性物質と放射線

この度の震災に関連して想うこと(3) - 放射性物質と放射線

もう50年も経つのだろうか?

私が子供の時、法要か何かで親戚が集った夜の宴席である大人が「アインシュタインとかいう学者が居たから原爆が落とされたんだ!」と言っていた。

私は意味も解らず聞いていたが、その半分怒った声に妙な引っかかりを感じた。今でも鮮明にその声を覚えている。

その後、私の叔父の奥さんが広島での被爆者であることを母から聞いた。半怒りの声の主は私の叔父をどこか慰めようとして発言していたらしい。その叔父夫婦は当然、子供をつくらなかった。

私は4人兄弟の末っ子で「養子に欲しい」と言われていた。とても可愛がってもらった記憶が沢山ある。「原爆ってナニ?」そんな興味を潜在的に持ちながら私は理数系が得意な子に育っていった。

E=mc2(エネルギー)=(質量)×(光速の2乗) これがニュートン力学では考えもつかなかったアインシュタインの等価の式である。日常的な私たちの感覚で捉えられるところの、例えば薪を燃やして炭になる、灰になると軽くなる、炎という姿で熱エネルギーが発生するということを表している訳ではない。つまり薪は熱力学的に酸化と蒸発という過程で変化した(燃えただけ)に過ぎず、上記の式は全く異なる現象を表しているのだ。

私達人間は我々目線で中くらいの世界に住んでいる。10gの物を半分づつにすると5gと5gになる。

しかしミクロの世界(素粒子論)では10の物が半分づつになると4.95と4.95になってしまう現象が起こる。質量を足すと9.9となり0.1がどこかに行ってしまうのだ。その0.1が「m」であり、凄いエネルギー「E」になり「核分裂」という現象では波動エネルギーの一種として放射線と呼ばれるものになる。

ちなみに太陽は逆の「核融合」という現象でエネルギーを放出している。つまり5と5を足して9.9となり0.1がエネルギーになる。そして最後には物質として安定しエネルギーが出なくなる。つまり恒星としての寿命が尽きる。

さて、この地球上には多様な鉱物がある。

大きく分けて安定しているものと不安定なものがある。安定しているものの代表はダイヤモンドである。鉛筆の芯の炭素と同じとは思えないが、高温・高圧で結晶構造が変化し「もうこれ以上は無理です」という所まで原子が整列したものなのだ。

そして不安定なものの代表はウランである。「同位元素」という要語を説明しようとすると、このメッセージを読まれている方の中には拒否反応を示す方も居るだろうから割愛するが、とにかくコロコロと姿を変える放射性物質の代表がウランであると考えて下さい。

質量が変わる度にエネルギーとして放射線を放出して行くのです。そしてプルトニウムというものが出来、中途半端に安定しているにも拘わらず長期間に渡り放射線を出し続けるのです。

東日本大震災から今日は38日目、地震と津波だけなら復興への道筋は既に見えている時期だが、政府は原発の事故に対しての収束見通しも無いままに委員会を立ち上げた。有識者40数名?

福島第一原発は今なお

以上のリスクと放射性物質と放射線の垂れ流しが続いているのだ。復興へのシナリオは、最低3種類創らなければならない。

最悪のシナリオでは、福島県の太平洋側は40km圏内で現在のチェルノブイリ状態となるだろう。廃墟と化してしまうのだ。何を根拠に政府は復興への方法論を議論させるつもりなのだろうか? 原発の収拾を待たずに計画を立てるのは非常に困難なことと思われるが…。

今更、東京電力の廃炉決定が遅すぎた、つまり海水注入を数日ためらったことを責めても始まらない。社長は悪徳政治家の真似をして入院するし、保安院は専門外からスポークスマンを用立てるし、責任の取り方を知らない人達ばかりが右往左往して日々が過ぎている。約470万kwという東電の稼ぎ頭の福島第一原発。減価償却も済み低コストで大儲けの部門だから、高給料、天下り受け入れ、学術界への寄付金等々、出費のかさむ私企業としては悩む所だ。しかし原子力発電に伴うリスクを管理すべき保安院は何故、3月12日に1号機が水素爆発を起こした時点ですぐに海水注入の指示を出さなかったのか? そこは徹底的に責められるべきだと思う。

追加して「CT検査1回分だから安全です」といった発言があったが冗談じゃない。医学的メリットがあって仕方なくしている検査であって、決して安全なものではない。胸部に関して言えば「はい、息を吸って〜止めて下さい、そのまま…」「カシャッ」というX線撮影を140枚撮るのと同等に放射線を浴びているのだから。

私達は科学が充分に発達しているなんて思ってはいけない。放射線はα、β、γ…線と多種類あるのだが、現実にそれらを完全にコントロールできる所まで来ていないのだ。「核分裂」現象の平和利用と言っても放射性物質からの放射線放出を止めたり、中和したりできる技術が(その前に理論が)確立するまで決して使用してはいけないものなのである。4歳児が実弾入りの自動小銃を持って遊んでいること以上に危険なことであると私は思う。

「がんばろう!日本」えっ? 何を頑張るんですか? と聞きたい。被災され今も放射線被害で身動きの取れない人達。悲しみと憤りにただ、ただ、耐えている人達に対して、私は頑張れとは言えない。私個人が頑張れると思えるのは以下のことくらいかな…。

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