現在、地球という星の生態系が変わりつつある。
絶滅危惧種が年々増加し砂漠化も進行中。天変地異の規模も大きくなっているように思われる。このまま進行していくと、私達人類の存亡に関わる事態であることは察しがつく。北極圏では氷が溶けており、衛星写真では年々縮小しているとのこと。毎日東京ドーム300個分の面積の熱帯雨林を含む森林が伐採されているそうだ。
「地球温暖化」はCO2排出が大きな原因であるという考え方で京都議定書※1が作られた。現在、全世界でのCO2排出量はアメリカ1位、中国2位。両国合わせて約40%を占める。その両国は決して議定書にsignをしない。
太古の時代、地球の空気に酸素は殆ど無かった。まだ混沌とした幼い生態系の中で。そう、まどろみの海の中で、ある藻が繁殖した。現代ではシアノバクテリアと命名されているその生命達がCO2を取込み酸素を放出した。
何億年も時が過ぎ地球の大気は調和という循環生態系を獲得し、酸素21% 窒素78%に安定した。その時から変異で生まれ出た種が発展することが可能になった。そして地球は多種多様な鉱物・植物・動物を育む母体「愛と調和」の星になった。
私達人類はそこから産まれた…。
もう14年程前になるが、私はその頃人類最古と言われていた200万年前のホモ・サピエンスの頭蓋骨(現在は700万年前のものが南アフリカにある)を見る為、それとエイズ発祥の地での医療体制及び人々の暮しや性愛傾向を見る為、それと山登りをする為にタンザニアへ赴いた。
旅の途中、アフリカの砂漠化を阻止する為に国連から依頼を受けプロジェクトを推めていた農業研究者のT氏と出逢った。色々な話を聞いた。
何時間も議論は続いた。私の中で自然観が変わっていく事に気付いた。
(ここで一言。私のメッセージはあくまでも私個人の考え、思いであることを読者の方々、忘れないで下さい。私は自己分析では「清貧高潔なナチュラリスト」なのです。)
私達人類には色々な民がいて、その住まう環境、生産物等により独特な文化・風習を持つものだ。それは文化人類学的にとても自然なことで、先祖の智恵が結集しているものだ。
例えば放牧・遊牧は草原を根絶やしにしない為に古来から続けられてきた手法なのである。ところが国の政策という名の下で定住が推められ、生産性の低い土地は緑が消えてしまう。自然の姿が変わるのは人の姿が変わることによる。
アフリカでワジ※2にはまって横転したジープを起こしてくれたのはマサイ族の人達だった。彼等は国定公園の中で定住させられ小屋の脇の小さな畑を耕していた。文化を台無しにする政策にそれを購うだけのメリットを私は知らない。
当院では、というより私の医者としてのポリシーによるものだが、全ての患者さんに日本人的な食し方を推めている。
腸の長さも違うことだし、食の欧米化つまり高カロリー食の増加や小麦粉の頻用は日本人の身体に合うとは思えない。縄文時代から農耕定住の民だった大和人。その食の特長は昭和初期にも残っていた。
戦後、牛乳・牛肉・小麦粉、近年は砂糖の消費が増えている。
メタボリックシンドローム当たり前!!
今や日本人の野菜消費量は漸減し、漸増しているアメリカを下回った!どーする?
菜食主義の民が自分達の食文化を捨てて、不健康にまっしぐら…。
牛は牛車を牽いたり田畑を耕していた。馬は荷役の主役だった。大和の民は原則として四つ足動物を常食としない。牛乳はリンが多すぎる。腸でのカルシュウム吸収の効率は良いが、骨には入らない。ただ高カロリーなだけ。育ち終わった年代に牛乳はいらない。
骨粗鬆症が恐いなら重力負荷をもたらす運動をすれば良い(大学勤務時代、日本○○栄養大と協同研究を行ったが、牛乳摂取量と骨塩量は無関係で、運動が影響ありとの結果だった)。偏食や栄養吸収障害がある人達は別だが、自分にぜい肉が多いと思う人はカロリー摂りすぎなのだから高カロリー食品は控えよう。
以前のメッセージでも伝えたが、同じカロリーを摂る為に植物なら「1」牛なら「20」の広さの土地が必要になる。
地球から緑が減っていく。CO2を取込み酸素を放出してくれる緑が無くなっていく。石油資本や、経済発展第一主義の政策がCO2を減らすとは思えない。では、もっと緑を増やさねばならない。バイオエーテル(とうもろこしから取れる燃料でガソリンに3〜8%混ぜるもの。それ以上だとエンジンを変える必要がある)も良かろう。しかしながら到底間に合わない。地球の衣としての緑は放射冷却作用と酸素量の維持に必要不可欠なものだ。牛・紙・植物性油脂。これらの消費が緑を減らしていく。
シアノバクテリアは酸素をもたらし地球に生命の多様性を目覚めさせた。何十億年もかけて永らいだ調和が今、壊れていく。もし知的生命体が未来の地球に住んでいるならば、こんな風に記録されているだろう。
かつてアーリア文明(ホモ・サピエンス)ありき。経済発展という大義名分の下、緑を刈り取りCO2を放出し続け、地球の生態系を変え、その不調和と飢餓による争いにより、ほぼ絶滅す。
注釈
※1 1997年12月11日に地球温暖化防止京都会議で議決した議定書。
※2 アフリカ大陸やアラビア半島の、降雨時にだけ水が流れる川。
