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人工甘味料「アスパルテーム」をめぐる論争

“発がん性の可能性あり”と指摘されたアスパルテーム。

→ 人工甘味料「アスパルテーム」発がんの可能性がある?!

人工甘味料の一つで、国が認可した食品添加物であり、医薬品添加物でもあります。日本の味の○株式会社が世界最大のアスパルテーム製造会社であり、卓上甘味料の○ルスイートが有名でしょうか。

日本で使用されている人工甘味料はアスパルテームが最も多く、その他アセスルファムカリウム(K)、スクラロース、サッカリン等があります。アスパルテームは砂糖の約200倍の甘さがあり、カロリーは砂糖と同じ4kcal/gですが、同じ甘さを得るのに少量で済むことから、低カロリー甘味料として使用されます。世界125カ国以上で、6,000種以上の製品に使用されています。具体的には、清涼飲料水や菓子、ガム、ゼリー、ヨーグルト等に使用され、特に「ゼロカロリー」や「カロリーオフ」「砂糖不使用」等と書かれた食品によく用いられています。

人工甘味料のイラスト カロリー0飲料のイラスト カロリー0ゼリーのイラスト

アスパルテームは2つのアミノ酸(アスパラギン酸とフェニルアラニン)からできている甘味料であり、血糖値に影響を与えず、虫歯の原因とならないとも言われています。またあまり知られていないかもしれませんが、苦みをマスキングする目的で医薬品に多く使用されています(PMDA:医薬品医療機器総合機構で、アスパルテームを含む医薬品を検索すると416品目がヒットしました)。

このようにメリットがうたわれ、国が使用を認可し安全だと言われているアスパルテームですが、これまで数々の動物実験やヒトでの調査で発がん性等が議論され、アスパルテーム論争とまで言われたいわくつきの甘味料なのです。

参考:国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)アスパルテーム関連記事(pdf)

今からちょうど10年前、こんな本が発行されていました。
本の表紙「スイート・ポイズン 本当は恐ろしい人工甘味料「アスパルテーム」の話」
スイート・ポイズン 本当は恐ろしい人工甘味料「アスパルテーム」の話
ジャネット・スター・ハル 著、吉田三知世 訳

アスパルテームの有害性を告発した本です。著者自身の健康被害体験、アスパルテームの悪影響を証明するデータや実験結果が無視されていること、食品会社とFDA(アメリカ食品医薬品局)の癒着などが書かれています。

現時点では、アスパルテームは基準値を超えなければ安全であるとされています。しかし、食品添加物は多岐に渡り、アスパルテームと他の添加物との組み合わせや体内での反応は検証されておらず、個人の体質などによって体への影響は異なると思われます。放射線に、これ以下なら安全であるという「しきい値」がないという考え方があるように、基準値以下でも健康被害が生じる可能性はゼロではないと思います

私達の体は、自分が口に入れるものによって作られます。食品を購入する時、口にする時、何が入っているか表示を確認してみることをお勧めします。

宮下

2023年10月16日

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